＜丸紅＞ＵＡＥで大型の発電・海水淡水化事業

6月6日18時15分配信 毎日新聞


　丸紅がアラブ首長国連邦（ＵＡＥ）で、大型の発電・海水淡水化事業を実施することが６日、明らかになった。総事業費は約３６００億円で、日本企業が携わる海外発電事業では最大規模となる。
　発注元のアブダビ政府が６０％、丸紅と英電力会社インターナショナルパワーがそれぞれ２０％を出資して、事業会社を設立する。ＵＡＥ北東部に天然ガス火力発電所と、海水淡水化設備を組み合わせた施設を建設する。今年１２月に着工し、１０年末までの運転開始を目指す。
　発電設備の出力は２００万キロワットで、日本国内の大型原発の２基分に当たる。淡水化能力は日量５９万トンで日本の１８８万人分の生活水に相当する。電力と水の供給期間は施設完成から２０年間を見込んでいる。
　原油の高騰などで経済成長が続くＵＡＥでは、電気や水不足が大きな課題になっている。丸紅が原油輸入相手国のＵＡＥに協力することで、日本への原油の安定供給につながるとみられる


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